R31超音波カッターのメンテナンス・修理について

よくあるお問合せ


・電源が落ちる、動かなくなった

この場合、99%が「保護回路が働いたため、一時的に電源が落ちた」ものです。
通常、10分~60分程度で復帰し電源が入るようになりますが、このまま使用すると、また電源が落ち、これを繰り返すと超音波カッター本体を傷めて破損に繋がります。

原因1 ホーン内部が汚れている
使用を続けていると、微細な汚れがホーン内部に付着してホーンから、刃固定金具へ上手く超音波振動が伝わらず、保護回路が働いて電源が落ちます。


原因2 刃固定金具が汚れている・変形している
刃固定金具に汚れが付着していると同様に超音波振動が上手く伝わらず保護回路が働いて電源が落ちます。
汚れを清掃するか、新しい刃固定金具に交換しましょう。
変形しているものは論外です。必ず交換してください。

変形した刃固定金具の例



これは酷い例ですが、少しでも変形がある場合は、交換しましょう。


原因3 イモネジが緩んでいる
刃を固定する際に締めるイモネジは、超音波カッターの使用(ON/OFF)により、次第に緩んできます。これは、超音波による振動が熱に変わり、イモネジが膨張(ON時)と収縮(OFF時)を繰り返す事で緩むものです。
使用時には、必ずイモネジの締め具合を確認するようにしてください。
イモネジを締める際は、イモネジがナメてしまうのを防ぐ事ができるので、別売の「超音波カッター用メンテンナンスレンチ」の使用をオススメ致します。



修理不能の事例(絶対にやってはいけないこと)

普通に使用していて、修理不能になった事例は今まで一度もありません。

これからご紹介する例は、お客様が自分で直そうとして結果的に修理不能になってしまった例で、その多くは、イモネジがナメたことによるものです。
ご自身でなんとかイモネジを取ろうとして、超音波カッターを破壊する事例が多発しております。

(イモネジがナメてしまった場合は、弊社に送って頂ければ、有償にて修理可能です(3000円 税別、送料別)。
修理品送付前に必ずお電話下さい:0774-73-2397)

本多電子カスタマーサービスに修理を出すよりも、ごんた屋カスタマーサービスに修理を出した方が、安く済む場合があります。
まずは、お気軽にお電話にてお問合せください。
※ごんた屋は本多電子から修理認定を受けているカスタマーサービスです。

下記の様な事例の場合は、交換部品代 約30000円+修理工賃で、実質的に新品を買って頂いた方が安くなってしまいます。

事例1

ナメたイモネジ
を自分で除去しようとして、ドリル等で破壊した例




ホーンが傷つくと修理不能になります。
絶対にやらないで下さい。


事例2

なめたイモネジをドリルでもんでしまい、代わりに有り合わせのネジで代用した例


ホーンを傷める原因となるほか、ピッチの違うネジを無理やりねじ込む、あるいは、ホーン側のタップを切り直すなども破壊と同じ行為です。絶対にしないでください。


その他のやってはいけないこと

  • 分解は絶対にしないでください。
  • 本体とハンドピースを繋ぐコードは外さないでください。
  • 本体とハンドピースは製造時に調整されており、コードを外してしまうと、再度調整が必要になる場合があります。



正しくメンテナンスして長く使おう

ブラック超音波カッターは、適切に使用していれば、お客様ご自身による簡単なメンテナンスで、長期の使用が可能です。

お客様ご自身によるメンテナンス方法

お客様によるメンテナンスとしては、メンテナンスセットによるホーンの清掃、汚れたり変形した刃固定金具の交換などがあります。

ホーン研磨メンテナンスセットによるホーン清掃

汚れたホーン内部を清掃研磨するツールです。



清掃方法は、動画を参考にしてください。

刃固定金具の掃除・交換

刃固定金具は、刃に超音波振動を伝える大事なパーツです。
汚れが付着していると超音波振動がうまく伝わらない場合があります。
清掃しても黒ずみが取れない場合は、交換してください。
変形している場合は、必ず交換してください。